纏絲勁(てんしけい)がそもそも怪しい・・・。

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 陳氏太極拳では、纏絲勁(てんしけい)を必ず用います。

纏絲勁の運用を学ぶことが太極拳の稽古です。

さて、その大事な纏絲勁ですが、

これがそもそも怪しい言葉として一人歩きしています。

太極拳を教えている人でさえ、

纏絲勁の意味をしっかりと答えられる人は、今のところ私の師匠以外、どこにもいないようです。

私は師匠の山﨑寛先生に、その辺も良く質問をしていました。

纏絲勁の説明はいろいろと出来ます。

現象として説明すれば、それは自然な動きとしかいいようがありません。

もしあなたが成人していて、

普通に歩き、普通に走れ、普通に生活できていれば、

その動きはよっぽど意識的に動かない限り、

ある程度の範囲内で、纏絲勁で運用されている、といってもいいでしょう。

もし言葉で説明すれば、

「ヒトは起動し始めると、各関節部が螺旋運動を起こす。」

でしょうか。

例えば、テーブルの上に置かれたコップを何気なく取ろうとしても、

指先から起動し始め、手は真っ直ぐにコップへと進むが、それに伴い、各関節部は螺旋運動を起こし、手をコップまで到達させる、

と書けます。

理屈っぽいですね。

ですが、これが「纏絲」と表現される現象です。

これを武術として使えるように体得することが、太極拳の稽古です。

はっきり言って難しいです。

私も理解するまでにかなり時間が掛かりました。

 

ちなみに「勁」についてですが、

これまたちゃんと解説されているものがなにもないです。

今のところ、書籍をみても、ネットで検索しても、

どこにも「勁」について正しく記載しているものはありません。(あったら教えてください)

力の発し方、という解釈がほとんどですが、

例えば、相手を突き飛ばす場合、

体を如何に使おうが、

大きな力感を感じるようなら、

それは「勁」ではなく、「力」です。

 

ここまで説明すれば、

纏絲勁とは何か、なんとなく分かってきたのではないでしょうか。

 

 

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