健康法としての太極拳

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健康法として太極拳に取り組む人が多いです。

最近では沖縄でも、健康法として沖縄空手に取り組む人が増えてきたということです。

健康だから太極拳が出来る

太極拳は何か不思議な事をやっている印象を、皆さん持っておられるようです。その点が沖縄空手とは違うところだと思います。

つまり空手だと、なんだか少し厳しく、体力的にも疲れそうな印象を持ちますが、太極拳はゆっくりと動くため、誰でもできそうと思われているようです。

この印象の違いはとても大きいと私は思っています。

私は常々、太極拳をやるから健康になるのではなく健康だから太極拳が稽古できると言っています。

太極拳は武術ですから戦うことが目的です。

例えば、健康になりたいからといって、軍隊に入りトレーニングする人はいないでしょう。

軍隊式のトレーニングも、一時期ははやりましたが、健康になりたいということよりも、体力づくりやもてる身体になりたいとか、そういった欲求に答えていたと思います。

健康法として太極拳を教えている先生も多く存在しますが、その健康と太極拳の因果関係は一体何でしょうか?

なぜ健康になるのか?の理由はなんでしょうか・・・。

例えばゆっくり動いてるからといって健康になるとは言い切れません。

そうであれば、空手の型をゆっくり柔らかくやれば健康になると言っているようなものです。

私の個人的な意見ですが、空手の型をゆっくり行ったところであまり意味はないと思います・・・。

それはまるで少林拳をゆっくりやれと言ってるようなものです。

太極拳も一路はゆっくりやりますが、二路は早くやります。稽古する内容が違いますし、ゆっくりとした動きだけでは、もちろん戦闘で使えないからです。

太極拳の印象は良くも悪くもこの一路にあるので、ゆっくりふにゃふにゃとやることが正しいように思い込まされている節があります。

実はゆっくりやっていますが、しっかりと力が出ているということを認識している人は少ないと思います。

力が出ていると言っても、筋肉に力を込めて出しているわけではありませんので、力感は無いです。

太極拳の力とは纏絲勁なので、それが運用できれば、放鬆した状態で相手に発勁することができます。

つまり纏絲勁を運用できておらず、ただふにゃふにゃと太極拳をやっても、百害あって一利なし、何の武術的効果もないわけです。

纏絲勁が運用できるように指導者が正しく指導していれば、少なくとも筋反射を伴った体の動きは作られていくと思いますので、ある程度(ほんの少し)は健康に寄与するかもしれません。

また、全く運動をしてない人が太極拳に取り組むというのであれば、少なくとも運動的効果はあるので多少健康に関与してくるかもしれません。

最低限の条件として、指導者が正しく纏絲勁を運用できるように指導しているかどうかがカギとなってきます。

これが全く分かっていない指導者ですと、やってる意味もありません。

もし健康になりたいのであれば、ラジオ体操の方がはるかに良いと私は思っています。

試合をみると・・・

太極拳といえば足をゆっくり上げて、真っ直ぐピタリと止めることが良いように思われているようです。

太極拳の套路の試合を見てみると、そういった場面をよく見ます。

なぜ足をゆっくり上げていってピタリと止めるのでしょうか。蹴りってそういうものでしょうか?

表演用の練習は絶対にやってはいけません。

それは見せる為の動きであって、本来の太極拳の動作ではありません。

武術的な意味があってその動きをしているのであれば、問題ありませんが、良く見せようとするために行っているのであれば、動きに無理があるため、身体は硬くなり、壊れる方向へと助長されていきます。

また、推手の試合などでは、なぜか力いっぱい相手を押したり引いたりしてなんとか崩そうとしているところが見られます。

太極拳って、力技でしたっけ?

こんなことを見るだけでも、太極拳っていったいなんだろうっていう疑問が湧いてきます。

私が考える健康法としての太極拳とは?

私が教えてもらっている太極拳は、こんな太極拳ではありません。

ということは、私のやっている太極拳は、太極拳ではない、のでしょうか。

私の教わった太極拳は、陳發科嫡伝の陳氏太極拳です。

ということは、陳發科そのものが太極拳をやっていなかったということなのでしょうか?

ありえませんよね(笑)

私が考える、健康法としての太極拳とは、

私が教わったことをそのまま教えること、だと思っています。

「纏絲勁が運用できるように指導者が正しく指導していれば、少なくとも筋反射を伴った体の動きは作られていくと思いますので、ある程度(ほんの少し)は健康に寄与するかもしれません。 」

と先ほど書きましたが、私はここに期待しています。

若い人も、年配の人も、身体が動かない人も、武術として習いたい人も、

同じことを教え、その程度を調節しているだけです。

果たしてこの方法でどこまで健康法として使えるのか、今実験段階です。

 

小川直也さんではないですが、

「皆さん!目を覚ましてください!」 (ちょっと古いですね)

 

 

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