形(型)について

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「形」なのか「型」なのか、武術においてどちらを使うかの違いや定義がわからないのですが、要は、武術の稽古において、一人で様々な動きを行う為の一連の振付のようなものを「型」や「形」と言うようです。

ここではこの一連の振付の事を「型」と言い、それぞれの個々の姿を「形」と使い分ける事にします。

さて、鋭貫道にも一応、稽古すべき型が2つあります。

一つは、主に立ち方を学ぶ為の型です。
とても短く、覚えやすい型です。
この立ち方(姿勢)がわかると、動きがとても速くなります。攻防一体の動きが実現出来ます。
これが分からなければ話にならない、と言ったところです。

もう一つは、重要な動作の全てが入っている型です。
これが分かると、どのように動けばよいかを自分の身体に聞くことが出来ます。

師匠曰く、この2つがあれば他を学ぶ必要が無い、と言う事でした。
実際私も、この2つの型を徹底的に稽古し、研究した事で、今の状態に至ることが出来ました。
分からなかった柔術系の技が全て解明出来たのも、この型の研究のお陰です。

何よりも師匠がそれを高次元で完璧に体現していたからこそ、私も感動し是非とも学びたいと思うようになったのです。

ですが、鋭貫道は、型や定位置を存在させない、それに囚われて個々の能力を圧し殺してはいけないという基本的考えから成り立った流派です。

つまり型を否定しているように思えます。

でも型は2つあります。

何故でしょう?

それはまた次回に。