新年あけましておめでとうございます。

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2025年が始まりました。

今年も宜しくお願い致します。

昨年からX(エックス)での投稿を始めました。
そしてこのブログも書き始めました。
これも鋭貫道を世に広める為、師匠との話で「犯罪被害者を減らす」事を会派の目的とした為、つまりは今後、稽古生を増やしていく事になった訳です。

ですが、実は私の中では「あまりこの武術を広めたくないなあ…。」と言う思いがあります。

流派にとって技を知られない事は、そのまま流派の優位性になります。それは当たり前ですよね。
しかも本流派は他の武術流派ではやっていない、一風変わった技術体系を持っています。
私は色んな流派の型や動きを調べるのが好きですが、うちと似たような技は今のところ見たことがありません。
知られてしまうと、対処方法など考えられてしまうので、知られないに越した事はありません。

ですがそれ以上に鋭貫道を広めたくない理由があります。それは「習ったら本当に強くなってしまうから教えたく無い」です。

鋭貫道を最初に習い始めた頃、師匠のあまりの素早さについていけず、華麗な体捌きに度肝を抜かれ、寸打でふっ飛ばされ、刀道の技に衝撃を受け、こんな凄い技の数々、教えたく無いなあ…、自分たちだけで独占しておきたいなあ…!!とまあそんな事を考えておりました。
その思いは今でも変わらず、なんとなく稽古生募集や会派の宣伝をしたくない気持ちが出てしまっている訳です。

鋭貫道を継承したあと、師範代とも相談し、どの技を公開し、どの技を非公開にするか、どこまで教えて良いものか、教えていけないものはどれなのか、色々と考えましたが、師匠曰く
「言ったところで(どうせ)分からんで。」(笑)

まあ結局、知ったところでかなり稽古しなければ使えないですし、稽古を見たところでそれがどれだけ重要なものなのか分かるヤツなんていないんだなあ、と私も考えるようになりました。

鋭貫道は割と単純なので、パッと見た目はあまり凄そうには見えないと思います。大した技でもなく、稽古も単純。しかし技や理屈が分かってくるとやっていることが全て繋がってきます。体術で言えば拳法も柔術も全く同じ身体操作ですし、武器術でもそのまま使えるので剣も棒も杖も、サイやトンファー、ヌンチャクでも同じ体使いで行えます。全てが鋭貫道の理論と哲学で纏める事が出来ます。

私の経験で恐縮ですが、鋭貫道を解った時に、今まで出来なかった柔術系の技が出来るようになりましたし、体の動きは倍速になったように感じられ、速く動けるようになりました。基本スペックが数段上がってしまった感覚です。

武術に対する私の考え方がかなり間違っていたと言う事も大きかったです。それも気付く事が出来ました。

過去の私のように、武術歴何十年でもなんだか技がよく分からず、技が掛からず、知識ばかり増えてちっとも納得できずに悩んでいる方も結構多いのではないかと思います。

今の私だったら色々と相談にも乗れますし、悩みを解決に持っていけるのではないかと、大げさではなくそう思っているのですが、皆さんいかがでしょうか?

しかし、誰にでも教えるかというとそうではないですね…。やはり人柄を見て、というか…、真面目で熱心な方に取り組んで頂きたいというか…。