前回の記事「蹴りを捌いてからの投げ」の技ですが、打撃技を投げ技に転じた、と書きました。
ではその元の打撃技はどんなものか?を今回紹介致します。
まずは動画をご覧下さい。
最初の動作は、前回の動画で行なった投げ技の「元の打撃技」です。
鋭貫道は打撃主体の武術なので、本来ならこういった使い方がほとんどです。
前回の動画と見比べて頂ければ分かりますが、この技を打撃にせず、ただ首を取って投げただけの超簡単技法です。
実戦だと、相手はこの蹴りの後で右拳で殴って来る事があると思われますので、こちらは左腕で捌きつつ相手腕や手首を掴み、さらに次の技に繋げて行くように普段から稽古しておきます。
次の「使い方の一例」の動作は、この打撃技の原型で、私が師匠から最初の頃に教わった技の一つです。
相手の間合いに入るとき、上に意識を持っていかせておいて、急に下へ潜り込み、その時に左手で相手右腿を打っています。
急に下へ潜られた事と、腿を打たれた事で、相手の意識は下へ向きます。その時直ぐに自分の右手が相手首や顔面に入る、と言った感じになります。
やられてみるとわかりますが、下へ潜られ、腿を打たれるので、完全に意識は下へ行き、左斜め上からくる相手の手刀は見えませんし気付きません。
しかも、こんな攻撃をされる事が想定できるとは思えず、潜り込んでからの技の変化形がいくつかあるので、対応するのは困難と言えます。かなり実戦的であり、相手の意表を突いた技と言えます。
次の動作は、反対から撮影したものです。少し分かりやすく動いてみました。
最後はスロー再生です。最初から相手の下へ行こうとするのではなく、一度上に意識を振っておいて、そこから下へ潜って行く様子が分かると思います。
この「下へ潜って間合いを詰める」のも、慣れないと結構難しいです。そのまま下へ潜ろうとすると、相手にすぐバレてしまいますので、ヒザ蹴りなど喰らってしまいます。相手にバレないように、相手が変化したらこちらも変化できるように、いくつか出せる技を前もって考えておいて、そのうちの一つとしてこの技を仕掛ける、と言った感じが望ましいでしょう。
解説動画なので、入り方やスピード感に違和感がありますが、そこはご了承下さい。
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ショート動画よりさらに短い、超(スーパー)ショート動画として、新たなジャンルを立ち上げ(?)ました。
動画内で余計な解説は一切せず、前振りや挨拶など全くなく、必要なところだけ切り取って投稿する事で、見たい部分だけ直ぐに何回でも見ることが出来るようにしているのですが…。いかがでしょうか?
今後エックスの中で、この「超ショート動画」は大バズりすることでしょう(笑)。