今回は、相武會副代表で鋭貫道師範代による技の超ショート動画をご紹介します。
ぜひご覧ください。
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動画の流れを解説します。
まず、師範代は私の左からの突きをさばきながら肘打ちを繰り出します。
危険なため、実際は肘を突き出さず、前腕(ぜんわん)での打撃に留めて加減されています。私の左胸あたりに「ドン」と衝撃が入っています。
次に、師範代は身体を反転させ、右上腕(じょうわん)で私の左上腕を打ち、崩して投げに繋げています。
・技のポイント:「寸勁(すんけい)」の衝撃力
この技の重要なポイントは、師範代が寸勁(すんけい)という技術を使っている点です。
動画では、師範代の右足の踏み込みと同時に右上腕で打撃を入れているのが確認できます。寸勁プラス踏み込みの威力で、手加減されているとはいえ、かなりの衝撃です。
この瞬間、私は左肘を逆方向に極められた状態で打撃を受けており、実はかなり痛かったです。
私の身体が崩れたのは、痛みもありますが、それ以上に打撃による瞬間的な強い衝撃によるものです。
・この技での寸勁のメカニズム
この技は、相武會副代表・鋭貫道師範代が編み出したオリジナルです。師範代がこれまでに習得した技術と、鋭貫道の哲学が見事に融合しています。
この技の最大の特徴は、相手を崩す瞬間に「寸勁(すんけい)」を使っている点です。
寸勁を用いると、拳だけでなく肩、肘、上腕など、身体の様々な部分から強い衝撃を生み出すことができます。
相手を崩す目的なら、大きな力を出す必要はなく、「ドン」という短く鋭い衝撃さえ出せれば十分です。つまり、以前紹介した寸勁の解説のような、強い打撃ではありません。
もし寸勁を使わず、単に腕の力だけで押したとしたら、私は崩れなかったでしょう。強く押されると、人は反射的に力で抵抗してしまうからです。
寸勁を用いた打撃だからこそ、その衝撃が防御の壁を越え、相手を一瞬で崩してしまうのです。
寸勁というと、一撃で相手を沈めるような強烈な打撃をイメージされるかもしれません。実際、他流派ではそのような使い方が主であり、投げ技に応用している例は非常に珍しいです(私が知らないだけかな?)。寸勁の新しい使い方といってもよいでしょう。もし似たような技があったとしても、明確な解説がない、むしろ秘密にされているように見受けられます(実際、秘密なのかもしれません…)。
しかし、鋭貫道の寸勁は違います。
師範代の技で使われているのは、相手を崩し、投げるための「弱い寸勁」と表現するのが適切でしょう。この微妙な寸勁の打撃によって相手のバランスを崩し、見事に投げ飛ばします。
このことからも、鋭貫道にとって寸勁がいかに必須かつ奥深い技術であるかがお分かりいただけます。
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