鋭貫道における「内・外回し蹴り」の解説

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動画をアップしました。

今回の動画では、内回し蹴りと外回し蹴りについて、鋭貫道(えいかんどう)の視点から簡単に解説します。

それではどうぞ。

まず、この蹴りの名称について触れておきます。

私の師匠からは、

・外回し蹴りを擺脚(はいきゃく)

・内回し蹴りを里合脚(りごうきゃく)

と教わりました。これらは、鋭貫道の基となっている無影拳から来ているのだと思います。

技術的には、足を「内に回すか、外に回すか」の違いで定義されていますが、今回は読者の方に分かりやすく伝えるため、「内回し蹴り」「外回し蹴り」という一般的な名称を用いて解説を進めていきます。

さて、鋭貫道の基本的な蹴り技、例えば前蹴りや横蹴りでは、全体重を乗せて蹴り込むことを指導しています。しかし、この内・外回し蹴りについては、その考え方が異なります。

この蹴りのイメージは、どちらかというとビンタのように「叩く」感覚に近いです。

ポイント: 蹴り足を重く扱うのではなく、軽く、素早く扱うことが重要です。

もちろん、足自体にある程度の重量があるため、威力はそこそこあります。しかし、この蹴りは一撃で相手を倒すことを目的とはしていません。

素早く連打し、相手を翻弄するための技として活用します。

動画では解説のため、顔の高さまで足を上げていますが、実戦においてはそこまで高く蹴り上げる必要はありません。

むしろ、もっと低い位置で使います。

例: 相手の太腿(ふともも)や腹部といった比較的低いターゲットに対して、素早く「バシバシッと」連打で叩きつけるように使うのが効果的です。

この蹴りをマスターするために、動画でも行っている稽古が有効です。

稽古法: 意識的に足を上げて円を描くように回す稽古を取り入れると、蹴り足を「軽く扱う」感覚と、スムーズな軌道を体得できるでしょう。

簡単に解説しました。ご参考までに…。