胸倉を掴まれたら?無影拳の型を応用した意外な発見

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胸倉を掴まれた時の対処法は、古流柔術に数多くの技が存在します。他流を含めいろいろと研究してみると、「こんな方法があるのか!」と面白い発見がありますね。

私も古流柔術の経験があるのでセオリー通りのやり方は知っていますが、それでは面白くありません。そこで、鋭貫道の技から何か使えるものはないかと思案してみました。

そこで出てきた答えがこれです。 まずは動画をご覧ください。

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「無影拳」の型にある動作を応用してみたところ、思いのほか上手くいき、自分でも驚きました。

動画の前半は、元の型の動き(左右)です。 後半の実践動画では、左右逆の動きになっていますが、これは何も考えずとっさに出た動きです。

この型の動作は、腕を羽ばたかせるように動かして身体を前後させ、最終的に片足立ちになるため、一人で行うとバランスを取るのが非常に難しいものです。

しかし、これを対人技として使ってみると、新たな発見がありました。 手順は以下の通りです。

  1. 掴んできた相手の腕を、左腕で引っかけて意識をそらす。
  2. 同時に左足を相手の右足に引っかけ、自分の方へ引き込む。
  3. 身体が起き上がるタイミングに合わせ、右掌で相手を押し倒す。

一人稽古では不安定だった動きが、相手の手足をフックにして支点にすることで、逆にバランスが保たれるのです。 左足で引き込む動作が、ちょうど身体を起こす作用と連動し、その勢いで相手をスムーズに押すことができます。 「相手がいるおかげでバランスが取れる」という、なんとも都合の良い、実戦的な発見でした。

動画を見ていただくとわかりますが、副代表もこんなに見事に掛かるとは思っていなかったようで、かなり面食らっています(笑)。

以前も書きましたが、撮影にあたり事前の練習や打ち合わせは一切していません。 大体のイメージだけ伝えて、いきなりぶっつけ本番で掛けています。そのため、受ける副代表も何が来るか予測できません。 逆に言えば、予定調和ではない、技が本当に掛かった「リアルな反応」が撮影できていると思います。

かなり使いやすい技ですので、無料体験に来られた際は、リクエストいただければ実演します。どうぞお気軽にお越しくださいませ。

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