「合気」という技術がどういったものか、知識としては知っていますが、私は合気道も合気柔術も正式に習ったことはありません。ですので、専門的な解説はできません。
しかし、現に私が出来る技であり、再現性もあるため、批判を承知で公開してみることにしました。 まずは、その「合気っぽい」動画をご覧ください。
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合気について、私なりの解釈ですが、一応の定義をしています。 今まで習った事や、師匠から教わった知識を総動員して「合気とはこういうものかな?」と自分なりにまとめたものです。
私の解釈する「合気の技」とは、以下の3点です。 ・小さな円で相手の力を返す事 ・技の見た目は小さいが掛かり具合が大きい事 ・技を掛けるタイミング
この3つを同時に使い、力感なく(筋力に頼らず)相手に技が掛かり、技の動きが小さくても相手が大きく崩れるもの。これを私の中での定義としています。
ちなみに、これは「鋭貫道」の技ではありません。 正確に言うと、鋭貫道として師匠から直接教わった技ではない、ということです。 ですが、鋭貫道を稽古し身体操作を学んだことで、過去に身に付けてきた様々な知識がつながり、いつの間にかこういった技が出来るようになった、というのが実情です。
それを後から分析してみると、先述した3つの要素で構成されていることに気づきました。
今回の動画では、相手が組み付いてくるところを、組んだ瞬間に技を仕掛け、相手を崩して投げています。
ただ、この系統の技はタイミングにちょっとしたコツ(精度)が必要で、動画の1回目はそれがうまく行かず掛かりませんでした。2回目はうまく掛かっています。
私がタイミングを取って技を掛ける瞬間――それは相手が私に組み付く瞬間なのですが、その時、相手の力を上手く受け止めた後、間髪入れずに力を返しています。
その後の「投げ」に関しては、右腕の「猿の突き」の動作を用いています。 猿の突きは本来打撃技ですが、全く同じ動きをゆっくり行えば、柔術的な投げ技へと変化します。
つまり、「一瞬の崩しを合気っぽい理屈で行い、その後は柔術的な身体操作を使って相手を投げる」という手順になります。
長くなりましたので、今回はここまで。
