鋭貫道にも「二段蹴り」という技があります。 この技は、踏み込んだ足がそのまま蹴り足になるのが特徴で、それにより高く跳躍することが可能になります。
それでは動画をどうぞ。↓
鋭貫道の実戦においては、本来あまり高い位置を蹴ることはしません。しかし、効果的な使い方ができる場合はその限りではありません。 事実、鋭貫道の基となった「無影拳」から伝承されている、わずか2つの型。そのどちらの型の中にも、この二段蹴りが含まれています。
もし使えない技であれば、貴重な型の中に残るはずがありません。 つまり、二段蹴りには明確に「実戦的で効果的な使い方」が存在するのです。
体重を威力に変換する「加重の理」
二段蹴りは、必ずしも高く蹴るためだけのものではありません。 低く跳び、着地の瞬間に蹴り込めば、着地時に足へかかる「踏み込みの加重」をそのまま威力へと変換できます。これにより、通常の蹴りよりもはるかに重い一撃を放つことが可能になります。
分かりやすく言えば、体重計の上でジャンプするようなものです。 例えば体重60kgの人がジャンプすると、着地の瞬間に針は80kgや100kgを指すでしょう。その瞬間、その人は「80kgの体重がある人」と同等のエネルギーを蹴りに乗せていると言えるのです。
鋭貫道における主な使い方は2種類。
- 高い位置を狙う
- 着地の衝撃を利用して威力を高める
後者の場合、相手の腰より低い位置を狙うことで、実戦性が格段に上がり、さらにそこから連続技へと繋げることも容易になります。
稽古の目的と、飛び膝蹴りへの応用
動画の中の二段蹴りでは、あえて頭より高い位置まで足を上げています。 これは高く蹴る動作を通じて、身体のバランス感覚や柔軟性を養い、蹴る位置を自在に調整できるようにすることを目的としています。
また、この二段蹴りをマスターすれば「飛び膝蹴り」の習得は容易です。 足を伸ばさない分、動作としてはむしろシンプルになります。この場合は、膝を高く突き上げ、相手の顔面や顎を貫くイメージで放ちます。
鋭貫道の普段のイメージとは少し異なる派手な技かもしれませんが、こうした技も大切に稽古しています。 何より、できるようになると純粋に楽しいものですね。
