本会派は「実戦武術 鋭貫道」とあるように、「実戦」を謳っています。
いろんなところから何か言われそうな、強気な謳い文句ですね(弱気…)。
これは、私が師匠から「君が求めているものは何だ？伝統なのか？型なのか…？違うだろ。本当に欲しいのは実戦性だろ？」と言われた事に由来します。
師匠はまさに実戦の人です。
私は師匠の武勇伝を、先輩からたくさん聞いています。
ここでは書けない内容ばかりなので、皆さんに紹介出来ないのが残念です。
と言うわけで、実際に師匠が使った(？)事で実戦性が証明済みですので、実戦武術と敢えて謳わせてもらっています。
私は師匠の強さに憧れ、師事し、稽古しまくって、今ここにいます。
さて、実戦を謳う武術団体は他にもたくさんありますが、実戦とは何か？またどのようにしてその目的を達成するのか？その辺は想定している内容によって変わります。
そして、「実戦」と書くからにはそれ相応の稽古方法がなければなりません。
詳しい内容はここでは書きませんが、以前紹介した散打の様なものです。
散打といっても、空手の組手の様な試合形式の稽古ではありませんし、ボクシングのマススパーでもありません。
「試合形式での稽古をすると実戦性から遠ざかる」と言うのが当流派の考え方です。
試合形式は、距離感や雰囲気の参考になる程度で、それ重視だと単なるゲームに過ぎません。 正直それでは無意味だと思います。
大事なのは、普段の稽古と実戦との差を、いかに縮めていけるか、だと考えます。
しかもなるべく安全に、お互い怪我をせずに、です。
武術というのは、稽古で強くなっていくものです。実戦経験は無くても戦えば強い！と言ったものでなくてはなりません。
師匠も「実戦経験は、まああれば参考になると言う程度のもの」と仰っておられました。
鋭貫道では、他の武術会派では見られない(多分…)稽古方法を行っています。これは安全性をある程度確保し、怪我のリスクをなるべく減らしたやり方です。
これによって実戦と稽古の差を限りなく埋めていき、実戦性の高い武術を身に付けていけると私は思っています。
