肚については以前解説しました。

簡単におさらいすると、一般的に下丹田と呼ばれる部位のことで、肥田式強健術の「正中心」、心身統一合氣道の「臍下の一点」と同じ概念だと捉えています。「丹田」という言葉はもともと中国の道教思想に由来しますが、日本では古くから「肚」という言葉が使われてきました。私がこの感覚を伝えるときに「肚(はら)」という言葉を使うのは、こういった経緯からです。
肚だけでは足りない
武術はもちろん、スポーツやヨガなど身体を使う様々な分野で、この肚は重要視されています。しかし肚だけでは、まだ足りません。もう一つの大切な要素——それが中心軸です。
中心軸とは、頭のてっぺんから身体の中心を通って肚とつながり、そのまま地面の奥深くへと貫いていくものです。頭のてっぺんからは、さらに上へ向かって伸びている感覚もあります。
イメージとしては、宇宙から降りてきた光の柱が頭のてっぺんから入り、身体を貫き、地球の中心へと向かっている——そんな感じです。
オカルトめいた話に聞こえるかもしれませんが、毎日稽古を続けていると、これは実際に感覚として知覚できるようになります。いくつかコツもありますが、まずは「こういった感覚が実在する」「稽古によって獲得できるものだ」という認識から始めてみてください。
まっすぐ立つ、ということ
この感覚がわかってくると、まっすぐ立つときの基準が「肚と中心軸」の感覚へと変わっていきます。
まっすぐに立つことは、武術においても基本中の基本です。この感覚がなくても武術はできますが、実力がついてくると自然と気になり始めます。そのまま何年も過ごしていると、実力が頭打ちになったり、気持ちが落ちやすくなったり、リラックスした状態が取りにくくなったりと、なぜか不具合が出てくるものです。
そうなったときは、少し立ち止まって、内観に軸を置いた稽古へと切り替えてみると良いでしょう。
陳氏太極拳クラスについて
陳氏太極拳クラスでは、どちらかというと内観に焦点を当てた稽古を中心に行っています。
武術はやってみたいけれど体力的に不安がある方、精神集中の方法を知りたい方、身体を整えたい方、楽で自然な姿勢を身につけたい方——そういった方にも最適なクラスです。
愛川町・厚木市・相模原市にお住まいで興味のある方は、ぜひ一度、無料体験にお越しください。
