段位はありません

記事

当会派には段位がありません。ですので昇段試験はありません。

実力は、見ればわかりますので、判断基準としてはそれだけになります。
また、やっている本人も出来ている自覚が出てきますので、身に付いたかどうかの判断が出来ます。

鋭貫道には無影拳の型が2つあり、あとは幾つかの動作があるだけです。
ですので、その動きが出来ているかどうかだけを見ます。

判って欲しい(身に付けて欲しい)動作は、大まかに言うと2種類あり、一つは「身体の開閉動作」、もう一つは「股関節の8の字運動」です。

これは当会派に限っての事で、私が定義し、相武會の武術の根底にある技術として指導しているものです。
私は今まで幾つかの武術を習得してきましたが、長年稽古して行くうちに「人間という構造体を考えた時に、最も効率の良い動き方はなんだろうか?」と考えるようになりました。そして行き着いたのが、この2つの原理だったのです。

私が考えるこの動作原理が理解出来ていれば、色々な技が割と直ぐに出来るようになりますし、他の流派の型であっても、鋭貫道風に解釈して技を掛けられるように持っていける、と言った器用な事が出来るようになります。

ですが、この2つの動作原理は、理解し出来るようになるまでちょっと時間が掛かるかもしれません。難しいのかもしれませんが、人間であれば本来持っている構造上必ずこのようになる、と言った動作(だと私は思っています)ですので、自分の身体の動きを研究、稽古しているうちに出来るようになって来ると思います。

この2つの動作原理か理解できて体現出来るようになったら、当会派では免許皆伝と言うことになるでしょうか。

まあ正直なところを申せば、段位を作るのが難しく面倒くさい、と言ったところなんですが…。
毎年昇段試験をして、段位に応じて試験料を徴収すれば、お金儲けには良いのかもしれませんね。