独自の「突き」の基本と握り方
今週の超ショート動画では、鋭貫道の「突き」の基本動作をご紹介します。
前回投稿した独自の「拳の握り方」の解説を兼ねていますが、空手の握り方と根本的に異なります。なぜこのような形になるのか、その理合(りあい)を詳しく解説していきます。
↓(まずは動画をご覧ください)↓
鋭貫道「猿の突き」の動作原理
この「猿の突き」は、例えるなら、「目の前の食べ物を素早く掴み取り、それを反対側のポケットにしまう」という一連の動作に基づいています。
つまり、力任せに相手を「突く」のではなく、「取って、しまう」という動作の中に、自然な突きの動きが生まれているのです。
「握らない拳」がもたらす効果
この動作を実践していただければ分かりますが、片手で何かを素早く掴んでポケットにしまおうとする時、人は最初から拳を握りません。指先を伸ばして物を取りに行き、掴んだ瞬間に自然と拳の形になります
この「物をつかむ形」が、前回解説した「握り込まない拳」の形です。
親指を強く握り込まないのは、「突こうとする意識」からではなく、「物を掴み取ろうとする動作」の結果に他なりません。手を握りこまないことで、余計な力が抜け、腕を鞭のようにしなやかに「放り投げる」感覚で繰り出すことが可能となり、結果として素早い突きとなります。
鋭貫道の特長:「多撃必殺」の連打
この突きは、力を入れた状態では成り立ちません。脱力した状態から、体幹や足裏から生み出された力が波のように腕に伝わり、拳が打ち出される感覚です。私自身、この「猿の突き」を習得するまでに約3年を要しました。
「猿の突き」を習得すると、裏拳も打ちやすくなります。私自身、散打を行う際は、この突きか裏拳を主体としています。
動画のように、素早く動き回りながら突きを繰り出すのは、「突きを当てた瞬間が最も無防備である」ため、直後に素早く危険域から離脱する意識付けのためです。これは防御としてとても重要な考え方の一つです。
さらに、鋭貫道の突きは「一撃必殺」ではなく「多撃必殺」を旨とします。連打が必須であり、突きだけでなく、肘打ち、寸勁、蹴りも含め、とにかく連打を重視します。そのため、余計な力を入れず、素早く動かし続ける稽古が必要なのです。
鋭貫道の特長と他流派との違い
他流派を稽古されてきた方にとって、鋭貫道の突きをすぐに習得するのは難しい傾向にあります。
しかし、この「猿の突き」は、脱力し、前のめりになるほど体全体を使い、腕が鞭のように繰り出されるという、鋭貫道の特長を象徴する基本的な技術の一つです。
本会派では、入会当初からこの突きを稽古します。毎回やることで身に付けて行きます。
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