自己紹介です(第3回目)

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強さへの憧れ

武術を身につけたい、強くなりたいという思いは、子供の頃から異常なほど強くありました。
大人になった今も、その情熱が冷めることなく続けてこられたのは、どうやらあの頃の経験に根ざしているようです。
幼い頃の強烈な体験というものは、その後の人生を静かに、しかし大きく決めてしまうものだと、今つくづく感じています。

そんな思いで武術を志したのですから、ありきたりな武術では納得できなかったのも当然かもしれません。

中学、高校、大学と、習おうと思えば機会はありました。ただ、近くに自分が納得できるような、何か特別な武術が見つからなかったこと、そして高校時代に音楽にのめり込んでしまったこともあり、社会人になるまで武術を本格的に習う機会がありませんでした。

 

武術人生の始まり

社会人になってようやく本腰を入れて探し始め、近くに野太刀自顕流剣術を教える先生がいたことは、本当に幸運でした。
稽古している人も少なく、希少性の高い流派だということも、やってみようという気持ちを後押ししました。
幕末に名を馳せた剣術ですが、私が社会人になったあの当時でも教えている場所は少なかったと思います。

この剣術を習い始めたことをきっかけに、人との出会いが次の出会いを呼び、さまざまな武術と縁が結ばれていきました。
経歴をご覧いただければわかりますが、それぞれの武術において、ただ習っていたというだけでは終わっていません。

天神明進流柔術では、天神明進流柔術では、師から『目録の位だから黒帯を締めてよい』と言われました。沖縄小林流空手・沖縄古武道では、それぞれ四段を取得しています。陳氏太極拳では、師匠から「ぜひ伝えていってください。わからないことがあればまた聞きに来てください」という言葉をいただきました。口頭での教授免状のようなものです。鋭貫道は流派を継承し、現在二代目総師範を務めています。

肩書という意味では、野太刀自顕流剣術だけは何も持っていません。ただ、この流派はどこの会派でも段級や黒帯といったものを設けていないと思います。そういった武骨なところが、また好きなんですけどね。

 

心境の変化

武術を始めた当初は、とにかく実戦的な強さを追い求めていました。武術をやるからには強くなければ意味がない、そう思っていました。

ところが鋭貫道の総師範となってから、少し心境が変わってきました。強さそのものを求めるというよりも、技術的なこと、精神的なこと、哲学的なことへの興味が深まってきたのです。

稽古を通じて肚の感覚がわかるようになってくると、この感覚だけで十分ではないかと思うようになりました。

無理な力が入っていない、全身が肚を中心にまとまって、無駄な動きもなくなってくる。気持ちにゆとりが生まれ、そもそも争う気持ちが薄れてくる。不思議なことに、そんな心持ちになっていくのです。

ですから今の私の稽古の中心は、肚や中心軸の感覚を育て、どんな動きをしてもその感覚が崩れないようにすることにあります。


次回(最終回)へつづく

次回最終回。鋭貫道の強さの秘密と、それを伝える意味、誰にでも取り組むことが出来る良さを書いています。 よかったらフォローやブックマークで続きをお待ちください。

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