釵(サイ)の手慣らし
沖縄古武道には釵(サイ)という武器があります。十手に近い形をしていますが、少し異なります。面白い形の武器です。
沖縄古武道を習うと、大抵どこの道場でも釵(サイ)の型はあります。ヌンチャクやトンファーと同じくらい有名な、沖縄古武道を代表する武器です。
この動作も型から一部を抜き出し、繰り返し行えるものを稽古しています。
金属なので相応の重さがあります。その重さを利用して遠心力を生み出し、威力に変えています。
扱う際は、釵(サイ)が振り回されるそのエネルギーを上手く利用して方向を変え、相手の武器を受けたり、相手に打ち込んだりします。
手の内でくるくると回る感じが、見ていてとても面白いです。かつての私もこれを見て、できるようになりたいと思いました。
武器を学ぶ醍醐味はここにあります。
短棒の手慣らし
この短棒は百円ショップで売っていた麺棒です。
短棒をくるくると回すのは、慣れないと難しいと思います。しかも左右どちらでも扱えるよう稽古します。
百円ショップの麺棒は短めですので、もう少し長いものが良いかもしれません。基準としては、握ったとき肘より少し出るくらいがちょうどよいとされています。
回し方はヌンチャクに似ています。ただし、ヌンチャクほど遠心力が感じられない分、回すのが難しいかもしれません。
途中から、太極棒の動作もやってみました。これは気功ではなく、武術的な動作を一人で稽古する方法です。棒を相手の腕と見立てて纏絲(てんし)動作で巻き付けて取るような動きです。
短棒術は、現代において最も汎用性が高い武器術だと考えています。伸縮式の警棒は木製の短棒より重さがある分、振りやすいと思います。またナイフ術にも応用でき、鋭貫道の刀法と同じ動作を含むため、ナイフ術の練習にもなります。
棒は百円ショップで入手できますので、費用もかからず、全国どこでも手に入ります。
武器術の手始めに、まず短棒術を稽古してみてはいかがでしょうか。
今後の武器術クラスは…?
雙武會では現在、沖縄古武道を指導するクラスはありません。将来的にはクラスを設けるか、杖術・短棒術と合わせた武器術クラスとするか、思案中です。
武器の稽古は、手の内を作るだけでなく、体幹を鍛え、身体操作の精度を確かめる物差しにもなります。身体の動きが良いと、武器がそれに連動して動く感じになります。武器と体の動きが一体となっている感覚です。
鋭貫道を継承したのは二〇二三年のことです。そこから現在の体制を構築し、稽古生を本格的に募集し始めたのは昨年九月頃からです。陳氏太極拳クラスも先月から開講し、まだ始まったばかりといった段階です。
これから入ってくる稽古生の希望によっては、沖縄古武道クラスあるいは武器術クラスを設けることも考えています。
もちろん鋭貫道クラスに入って、武器も併せて稽古することができます。指導する側としても教え甲斐がありますので、ますます充実した稽古になると思っています。
