周氏の棍——沖縄古武道の型を、武器術の土台として考える

記事

今回紹介するのは、沖縄古武道の「周氏の棍」です。

数年前に、自分の動作を確認するために撮影した動画です。Tシャツにジャージ姿で、靴も履いていますが、その点はご容赦ください。

沖縄古武道における周氏の棍では、最初に構える際、左足を左側へ開き、やや左前屈立ちとなって、棒を斜めに構える形が多いと思います。

また、棒を打ち込む際には、左手を巻き込むように使い、棒を脇へ抱えるような形を取ります。

私は、このような形で周氏の棍を習いました。

私は沖縄小林流空手を学びましたが、空手の型は、同じ名称であっても流派や系統によって少しずつ違います。

ナイハンチ、ピンアン、パッサイ、クーサンクーなども、同じ小林流の中で細かな違いがあります。また、松林流や少林流になると、動作や形にさらに大きな違いが見られます。なお、小林流も松林流も少林流も、読み方は同じ「しょうりんりゅう」です。

こうした違いは、それぞれの流派や指導者が、長年にわたって工夫と研鑽を重ねた結果なのだろうと思います。

型の細かな違いについて、どれが正しく、どれが間違っていると単純に決めることはできません。

いずれの型であっても、六尺棒を素早く振り、相手を攻撃し、相手の攻撃を防ぐことを目的としています。長い年月をかけて受け継がれてきた以上、それぞれに実用性のある方法であることは間違いありません。

武器として使うことができればよい

鋭貫道の考え方から言えば、棒を武器として使用できるだけの身体操作と技術が身についていれば、まずはそれでよいということになります。

型を一字一句、寸分違わず再現することだけが目的ではありません。

まずは棒を十分に扱えるようになり、その重さ、長さ、間合い、軌道に慣れることが大切です。そのうえで、実際の場面を想定し、自分なりにさまざまな工夫を重ねていけばよいと思っています。

もちろん、何も土台がない状態から、いきなり自由な武器術を考えるのは簡単ではありません。

そのため、最初に見本となる型や基本動作を学ぶことには、大きな意味があります。型を通して基本的な構え、足運び、打ち方、受け方、棒の操作を覚えることで、武器術を習得するための足掛かりができます。

雙武會では、まず私が習得した沖縄古武道の棒術を学んでもらい、それを一つの基礎として身につけてもらえればよいと考えています。

既に身につけた棒術を生かす

他流派で既に棒術を習得している方であれば、その技術を捨てる必要はありません。

これまで学んできた棒術を基本としながら、そこへ鋭貫道の身体操作を加えていけば、非常に興味深い武器術になると思います。

武器の形や流派が違っていても、身体そのものは共通しています。

体幹をどのように使うのか。腕力だけに頼らず、全身の力をどのように武器へ伝えるのか。足運びや体捌きを、武器の軌道とどのように一致させるのか。

鋭貫道では、こうした身体操作を重視しています。

今回の動画で行っているのは、あくまで沖縄古武道の周氏の棍です。鋭貫道の武器術では、この動画と同じ動き方や棒の使い方をするわけではありません。

鋭貫道の武器術では、鋭貫道独自の身体操作に則り、棒やその他の武器を扱います。

沖縄古武道の型は、武器に慣れ、基本的な操作を身につけるための優れた教材です。その基礎を学んだうえで、鋭貫道の身体操作へとつなげていくことが、雙武會における武器術の稽古になります。

型を学ぶことは大切です。

しかし、型に囚われるのではなく、型を土台として、実際に使うことのできる身体と技術を身につけていく。

それが、雙武會の武器術に対する考え方です。

雙武會は、厚木市・愛川町を中心に活動しています。相模原市、海老名市、座間市、平塚市、伊勢原市などからもご参加いただけます。

鋭貫道、沖縄空手、古流柔術、太極拳、剣術、武器術などに興味のある方は、ぜひ一度、稽古を体験してみてください。武術未経験の方や初心者の方も歓迎しています。

無料体験は随時受け付けています。詳しくは、下記のページをご覧ください。

鋭貫道クラス 体験案内
2回まで無料で体験できます。毎週日曜日の朝9時、愛川町1号公園体育館で稽古しています。(場所は変更することがあります。詳しくはサイドバー「稽古場所」カレンダーでご確認下さい)動きやすい服装で、手ぶらでも来ていただけます。まず見学だけでも歓迎…