鋭貫道は打撃を中心とした武術ですが、ある程度は柔術的な技法も稽古します。
「ある程度」と書いたのは、柔術的な技法はかなり難しく、実用に至るまでに時間がかかるからです。護身として早く実用に近づけるには、まず打撃を身につけることが大切だと雙武會では考えています。
ただし、打撃と柔術的技法は別物ではありません。
打撃がうまくできていないと、柔術的な技もうまく掛かりません。打撃で使う身体操作は、そのまま柔術的な技法にもつながります。ですから、打撃を多く稽古し、その補完として柔術的な稽古を三割ほど行うと、上達が早いように感じています。
柔術的技法を稽古するときは、難易度の高い技と、比較的簡単に掛かる技の両方を同時に稽古すると良いでしょう。これは雙武會独自の考え方です。この方が、身体の使い方を理解しやすく、上達も早くなると思います。
今回の動画では、三つの技を紹介しています。
まず一つ目です。
胸倉を掴まれたときの対処方法です。見ての通り、あまり難しいコツはありません。胸倉を掴んでいる相手の手首付近に自分の前腕を当て、身体を回すだけです。比較的簡単に掛かる技だと思います。
二つ目です。
これも胸倉を掴まれたときの対処方法です。この技は、実用的な技とは言いにくいかもしれません。しかし、うまく決まると見栄えがしますし、動きとしても面白いので、稽古していてやりがいがあります。
動作としては、左を向いてから右を向くように身体を使います。その動きによって、掴まれていた腕を外し、相手を前へ崩します。これがリズムよく行えると、投げるところまで動作がきれいに流れます。
相手を地面に叩きつけるのではなく、転がすように投げる技ですので、護身術としても良い技だと思っています。
三つ目です。
このような技を実際に使う場面があるかどうかは、疑問に思われるかもしれません。しかし、技の理合いや身体の仕組みを理解するうえでは、とても参考になる技です。
掴んだ相手の腕を、肩を中心に大きく回すように動かすと、相手は多少前かがみに崩れます。その動きを助けるように、相手の肩に置いた手で投げへとつなげていきます。
これはなかなか難しい技です。相手の腕に力を掛けず、抵抗なく回る方向へ導かなければなりません。さらに、自分の自然な体捌きで向き直り、その動きがそのまま相手を投げる動作につながらないと、うまく掛かりません。
これも相手を転がす投げ技ですので、護身術としては良い技だと思います。
今回紹介した三つの技は、1、2、3の順に難しくなっています。
どの技にも共通しているのは、身体の動かし方が滑らかで、無理がないことです。自分の動きが悪いと、それは相手にも伝わります。その結果、相手の力による抵抗となって現れます。
技を掛けるときの動作は、普通に歩く動作と変わらない感覚で行うことが大切です。
自然な身体の動かし方は、技を掛けるうえで必須の条件だと私は考えています。
もちろん、そこに至るまでには、何度も繰り返し稽古することが重要です。
難しい技だけを追いかけるのではなく、比較的掛かりやすい技で身体の感覚を確認しながら、少しずつ難しい技へ進んでいく。
それが、柔術的技法を身につけるうえで大切な稽古方法だと思います。
技は形だけを真似しても、なかなか身につきません。
大切なのは、自然な身体の使い方を身につけることです。
雙武會では、その身体操作を基礎から丁寧に指導しています。
厚木市、愛川町で活動しています。県央地区近隣の相模原市、海老名市、座間市、平塚市、伊勢原市からもお越しいただけます。
武術経験の有無は問いません。ご興味のある方は、ぜひ一度無料体験へお越しください。

