武術に関わるすべての人に見てほしい動画

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今回は、武術や格闘技に関わるすべての方に、ぜひ一度見ていただきたい動画をご紹介します。

もう既にご存じかも知れませんが、スポーツドクターの二重作拓也先生による講演を、空手家・纐纈卓真先生のYouTubeチャンネルで紹介した動画です。

扱われているのは、格闘技における頭部への衝撃、いわゆるパンチドランカー、そして慢性外傷性脳症(CTE)についてです。

大変重要であると同時に、武術や格闘技に取り組んできた人にとっては、少なからずショックを受ける内容だと思います。

しかし、知らないまま稽古を続けるよりも、まず事実とリスクを知り、そのうえで安全な稽古について考えることが大切です。武術を学ぶ人はもちろん、特に人を指導する立場にある方には、一度時間を取って見ていただきたいと思い、拡散の意味も込めてご紹介します。

顔面を直接殴らなければ安全なのか

動画の紹介文には、次の言葉があります。

「顔を直接殴らなくても脳は傷付く」

これは、顔面への直接打撃がない競技や稽古であっても、脳への影響を無視してよいわけではない、という問題提起です。

スポーツにおける脳震盪は、頭部への直接的な打撃だけでなく、首や身体へ加わった衝撃が脳へ伝わることでも起こり得るとされています。

また、頭部への反復的な衝撃には、本人がその都度、脳震盪の症状を自覚しないものも含まれます。慢性外傷性脳症との関係については、まだ解明されていない部分もありますが、長期間にわたって頭部への衝撃を繰り返し受けることによる影響が懸念されています。

「一度強く打たれたか」だけではなく、日頃の稽古でどれほどの衝撃を、どれくらい繰り返しているのかという視点も必要なのでしょう。

強くなるために、身体を壊してよいのか

空手をはじめとする武術では、技術や精神力を高めることが重視されます。組手の理論を学び、打撃に耐え、厳しい稽古を乗り越えることに価値を置く文化もあります。

しかし、強くなるための稽古によって、将来の健康や日常生活が損なわれてしまえば、それは本当に望んでいた上達なのでしょうか。

特に指導者には、目の前の勝敗や技術向上だけでなく、稽古生がその先も健康に生活し、長く武術を続けられるかを考える責任があります。

本人が「大丈夫です」と言っていても、それだけで安全だとは限りません。脳への衝撃には、その場では分かりにくいものもあります。

だからこそ、根性や経験則だけに頼るのではなく、格闘技医学の知見を学び、稽古方法や接触の強度を見直していく必要があります。

動画1

動画2

この講演には、まだ続きがあるようです。今後、続編も公開される予定とのことですので、公開されましたら、そちらも確認したいと思います。

今回は、動画の紹介だけにさせていただきます。

武術や格闘技において、安全について語ることは、決して弱さではありません。怪我や将来のリスクを減らし、長く稽古を続けるために必要な知識です。

選手や稽古生だけでなく、道場や教室で指導に携わる方にも、ぜひ一度、時間を取ってじっくりとご覧いただきたい動画です。