敬天愛人・練武大会に参加して

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今回、初めて「敬天愛人・練武大会」に参加させていただきました。私にとって、生まれて初めての試合でした。

これまでは、試合のない、あるいは試合という形では技を試すことのできない古流武術を中心に稽古してきました。それだけに、一度は試合を経験してみたいという思いがありました。

さまざまな技を試すことができ、安全にも配慮された場はないだろうか。そんなとき、友人から教えてもらったのが敬天愛人でした。名前は聞いたことがあったものの、詳しい内容は知らず、調べるうちに「ここなら安心して挑戦できそうだ」と感じ、申し込みました。

わずか1分間の、かけがえのない経験

試合直前の私。まあまあ緊張してます。Yooさん写真ありがとう!

初めての試合は、とても楽しいものでした。

わずか1分間。その短い時間に、さまざまな感情が湧き、技のやり取りがあり、力いっぱい動くことができました。

結果は負けでしたが、私が知りたかったのは、試合の中で自分が何を感じ、どのように動くのかということでした。

普段の稽古とは異なる場に身を置いたとき、自分はどうなるのだろう。そのことを実際に体験できたのは、かけがえのない経験でした。

YouTubeで解説者が「ちょっとやってみたいなと思われるんでしょうね」とおっしゃっていましたが、まさにその通りです。私の参加の動機は、その素朴な気持ちでした。

初めての対戦相手、山田さん

手合わせ稽古会の時に撮影。この身体で無尽蔵のスタミナです。

今回、特に心に残っているのは、対戦相手の山田さんです。

山田さんとは、先月初めて参加した手合わせ稽古会で、何度も手合わせをしていただいていました。

2時間近くにわたり、ほとんど休むことなく次々と相手を務める姿を見て、そのスタミナに驚きました。同時に、とてもきれいな空手をされる方だという印象が残っていました。

試合でも、山田さんのまっすぐな気持ちが、技を通して伝わってきました。終始クリーンな戦いぶりで、私も気持ちよく、全力で向き合うことができました。

初めての試合の相手が山田さんであったことを、心からうれしく思います。

また、最後から二番目という、多くの方に見ていただける試合順を組んでくださったことにも、スタッフの皆様のお心遣いを感じました。流派の総師範という私の立場にも敬意をもって接してくださったように感じ、ありがたく思っています。

このような対戦の機会をつくってくださった皆様に、心より感謝申し上げます。

「親が子供に見せたい格闘技」を実感して

敬天愛人が掲げる「親が子供に見せたい格闘技」というコンセプト。今回参加して、その意味を自分自身で実感することができました。

会場には家族連れの姿も多く、キッズスペースでは、選手のお子さんをはじめ、多くの子供たちがにぎやかに遊んでいました。コーヒーやケーキなども販売され、会場全体が和やかな空気に包まれていました。「これが格闘技イベント!?」と思うほど、私が想像していたものとは違う雰囲気でした。

そして、試合では全力で技を交わしながらも、相手への敬意がある。そのことを、自分の対戦を通しても、ほかの選手の試合を見ていても感じました。私が気持ちよく全力で挑めたのも、そうした敬意が伝わってきたからだと思います。

プロの試合では、選手それぞれの背景を事前に知っていたこともあり、その戦いぶりと結果に胸を打たれました。一人ひとりが、それぞれの思いをもってこの場に立っている。その姿に、深く心を動かされました。

肩書を離れて、挑戦できる場所

古流武術の世界には、肩書のある立場になることで、こうした試合に参加しづらいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身も、そのことを考えずにはいられない立場です。

それでも、時代とともに、勝敗にこだわらず「一度やってみたい」「純粋に楽しんでみたい」という気持ちで参加する方が、これから増えていくのではないかと思います。

「一度やってみたい」「純粋に楽しんでみたい」。そんな素朴な気持ちを大切に、勝敗にこだわらず参加する方が、これから増えていくことを願っています。

安全に配慮された場で自分の技を試すことができて、しかも楽しい。肩書を離れ、一人の武術を学ぶ者として挑戦できる。そんな場があることを、本当にありがたく感じています。

初めての試合を終えて心に残ったのは、全力で向き合ってくださった山田さんへの感謝と、その場を支えてくださった皆様への感謝でした。

敬天愛人は、私にとって、やはり奇跡のような存在です。このような場が、これからも末永く続いていくことを願っています。

菊野先生、スタッフの皆様、参加者の皆様、この度は本当にありがとうございました!