今回は二つの動作について解説しています。
一つは構えたときの骨盤の在り方。
もう一つは、股関節から大腿部を動かすことについてです。
まず一つ目です。
動画内では例として空手のような構え方をしています。この立ち方において骨盤はどのような状態が良いのか。
結論から言うと、骨盤は立てます。むしろ少し前傾するくらいです。言い換えると、仙骨を反らせる、あるいは骨盤を反らせるような感覚になります。
理由についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

この動画を撮影したのは2020年頃です。当時の私は「骨盤を立てる」と説明していましたが、現在では「骨盤は前傾する」と考えています。
雙武會では骨盤後傾を採用していません。骨盤は立てる、もしくは前傾、と指導しています。
ここで一つ注意点があります。
仙骨や骨盤を立てる、あるいは反ると説明すると、背中に力を入れて脊柱起立筋を緊張させてしまう方が少なくありません。どうしても意識が背中側へ向き、「反るために力を入れる」という解釈になりやすいのです。
そこで私は、「お腹がだらんと垂れ下がる」と指導しています。
このイメージを持つと意識がお腹側へ向かい、自然に腹部の力が抜けます。その結果として仙骨が反る状態が生まれます。
つまり、力を入れて反るのではなく、力を抜いた結果として仙骨(骨盤)が反るのです。
さらにこの感覚は、「頭頂部から吊り下げられている」というイメージと組み合わせて用います。
吊り下げられているからこそ、お腹は自然に垂れ下がります。もちろん垂れ下がるのはお腹だけではありません。首から下の全身です。
これが太極拳でいう「虛領頂勁(きょれいちょうけい)」です。
次に二つ目です。
陳氏太極拳の六封四閉の動作から説明します。
通常よりも後ろ足の向きを正面へ向けるやり方です。
ここでいう正面とは、自分が向いている方向を指します。
例えば右を向いた場合、左足の向きも大きく右へ向けます。右足と左足が「― /」のような形になる状態です。
この立ち方は股関節を大きく動かす練習になります。
後ろ足を回し込むことで、前足側の股関節へ十分に体重を乗せられるようになります。これは肥田式強健術の「腓腹筋練修法」とほぼ同じ立ち方です。
肚や中心軸、足腰が養われてくると、股関節にしっかり乗る感覚が非常に重要になります。
その感覚を養ううえで、この方法はとても良い稽古法だと思っています。
このような身体感覚や内的意識を中心に稽古するのが陳氏太極拳です。
初心者の方やシニアの方でも、身体に大きな負担をかけることなく取り組めます。
厚木市、愛川町で活動しています。県央地区近隣の相模原市、海老名市、座間市、平塚市、伊勢原市からもお越しいただけます。
お近くの方はぜひ一度、お気軽にお越しください。無料体験は随時受け付けています。


